米軍の6.8mm採用は案の定否定的意見多数

まぁ、正式決定前から反対意見が多いよね。持ち運べる重量と弾数の関係で30連マガジンx7が標準と言われる現行の5.56mmは優れている。6.8mmはおそらく20連マガジンx7。加えて、分隊支援火器SAWの携行弾数が大きく減ることに問題を提起している意見も多い。M249の場合は200発弾帯5本。

SAWの弾数については、6.8mm採用の議論とは別にテーマになっている。要は、バラマキの戦い方は良くないと言う話。SAWの役割をより長距離対応のマークスマン(M27 IAR)に置き換える案など。それでも30連22本と大量の弾数だけどね。

でもね、銃撃って必ずしも相手を倒すために狙って撃つものではないんだと思うのです。牽制や、怪しいところに保険として撃ちこむ弾数の方が多いのではなかろうかと。そうすると、携行弾数が減るのは大問題。

FCの存在意義

今回の、6.8mm採用に関しては。Vortex製XM157射撃統制装置の存在が大きいと思う。重い弾頭と強力な炸薬圧力で長距離の弾道特性が良くなっても当たらなければ意味がない。新しい照準装置によって従来と同じ練度の兵士で延長された距離を有効に使えることが前提。

でも、その信頼性を重量増には大きな懸念がある。XM157が現場で使い物にならないとなると6.8mmへの切り替えそのものが失敗だったという話になる。

プレートアーマー

現行の5.56では相手にダメージを与えられないボディアーマーとはどのようなものなのだろう。M855A1を14inchバレルで撃ちだした場合、200 YardでLEVEL IIIプレートアーマーを貫通出来ない。LEVELL IIIのプレートは固く厚みもあるが重量は比較的軽く装備するのは不可能ではない。

ソフトなアーマーのほとんどはLEVELL IIIa

AP弾

ボディアーマーが問題なのであれば、AP弾を全員使えばよいと言う話もある。M995と言う556用のAP弾がある。Back chip。タングステンコア$1.44。M855の$0.26に比べるとかなり高価。

ショートバレルモデル

XM5の標準バレル長は15.3inch、XM250は17.5inch。SIGでは、MCX Raptorと言う7.9inchモデルもある。x4位乗せると良い感じ。

分隊構成

米国陸軍は9人で一分隊、分隊長+2+2+2SAW+2GRANEDE。ABの2チーム。

海兵隊は13人で一分隊、分隊長+4x3。12人構成分隊長+分隊長補佐+システムオペレータ+3x3.最新は15人?

NSGW導入に伴って分隊編成も変更されるだろう。

陸上自衛隊の場合:分隊長、副分隊長、SAW手、対戦車手、小銃手x3

万能性を求めるのは難しい

何事も万能を求めるのは難しい、戦場の状況、戦闘の相手によって最適な武装は異なる。でも、兵士への教育の面でも装備の配備の面でも複数のバリエーションを用意するのは特殊部隊以外は難しい。主な仮想戦場をきめてそれに合わせて用意するしかない。

それでは、XM5の想定戦場はどのようなものなのだろう。

作薬量の視点から