ICOM IC-7300/9700/705等のUSBインターフェースを備えたRIGによる運用は快適なのだが。古い機種やFMしか運用できないモービル機やハンディ機でWINLINKを運用するには別にインターフェースが必要。このインターフェースは別にWINLINKやVARA専用ではなく汎用のPCと無線機をオーディオ接続しPTT操作ができるもので良いのだが、コンパクトなDRA seriesと言うのを見つけたので購入してみた。
http://www.masterscommunications.com/products/radio-adapter/dra/dra-index.html
2021年10月18日に上記Webよりダイレクトに発注、20日にはフロリダからの発送通知
ケース付きキットはUS$56.00、それに送料と輸入時の消費税込みで8千円くらいを見込んでいる。まだ未確定。
一部のアマチュア無線用ソフトウェアでサポートされている"Hardware PTT "。VOXに頼らずRTSやPTTの為だけにCAT用の仮想COMポートを増やす必要が無いのが良い。
VARA modemでは"RA-Board"を選択すればよい。SoundModem やfldigiもサポートしている。
WSJT-X v2.5.0ではサポートしていないのでイマイチマイナー。
mini-DIN-6、YAESU FT-817のDATA portと同じコネクタ。1:AF OUT, 2:GND, 3:PTT, 4:AF in 9600, 5:AF in 1200
AUDIO出力はJU3 jumperで切り替えが出来てR14とR16でレベル調整。
AUDIO入力はJU5で1200/9600 pin切り替え、レベルはR12で調整。
使用しているチップはcmediaのCM119、通常のAUDIO DEVICEとして認識しdriverは不要。
16 bit 44.1Khz/48KHz sampling
http://www.masterscommunications.com/products/radio-adapter/dra/pdf/dra36.pdf
接続ケーブルはストレートmini DIN6-mini DIN6(DRAC-12)
VARA HF : DIGI mode、入力ゲインはMENU 25 "DIG MIC"初期値50、RIGからの出力は固定(DRA R12)。MENU 26"DIG MODE"もチェック。USER-U。
VARA FM:PKT mode、入力ゲインはMENU 39"PKT MIC” or MENU 03"9600 MIC"初期値50、MENU 40 "PKT RATE"に依存する。RIGからの出力は固定。
JU5はA side(1200) level R12 10%程の位置、JU3はR level R14
9600 BPSはVARA FMでも使わない。MENU 40"PKT RATE"は1200に。
周波数制御はマニュアルでも良いしACCコネクターにUSB-SERIAL変換経由でCAT制御できる。DRAは関与しない。PTTをCATで制御する必要が無いところが大きなメリット。amazonでUSB-Serial変換内蔵のケーブルを入手、1,500円位。MENU 14 "CAT RATE"
2.5/3.5mmコネクターとの変換ケーブル。昔ながらのICOM HANDY用PTTケーブル。3.5mm VOL連動AF OUT、2.5mm 先頭とGNDを抵抗経由で短絡(33Kオーム)
周波数制御はなし、マニュアル
3.5mm 四極端子。CT-44でクラシックはYAESUハンディと同じ二本構成に変換できるがダイレクトなケーブルを作成したい。4極端子は先端からAF OUT, DATA, MIC, GND。PTTはMICとGNDの抵抗(4.7K)経由の短絡。
2.5/3.5mm 三極。2.5mm先端からAF OUT,リモコン、GND。3.5mm先端から+3V、MIC、PTT。MIC入力になるのでR14の位置は最小から少し回した位置。間欠受信を行う事により消費電力を抑えるpower saveモードはOFFに。
背面のACC端子(DIN 12) 11 MOD input,12 FIX AF out,4 PTT,2 GND,9 PTT GND
背面のDATAソケット。mini-DIN6ピン。FT-817と同じ?1:AF IN, 2:GND, 3:PTT, 4:9600 OUT, 5:1200 OUT,6:SQ
YAESU SCU-17
一番日本で入手しやすいインターフェース、2021年10月時点でのAMAZONで¥17,500。mini DIN-6が対無線機のコネクターでDATA端子を持つYAESUの機種にはストレート接続で利用できる。CATの接続はDB-9なのでちょっとデカい。
欠点は筐体がそこそこ大きい、ハンディ機と一緒に使う感じではない。(111x25.4x74mm 230g)
DRA-36の回路図を観ると、CM119Aのpin 13, GPIO3がPPTのトリガーになっています。どのようなソフトウェア操作をすれがGPIOを操作できるのか中々資料が見つからないのですが、ソースが公開されているソフトウェアを覗くと。
https://github.com/nwdigitalradio/direwolf/blob/master/cm108.c
https://github.com/EvenAR/HidPttEmulator
https://stackoverflow.com/questions/899008/howto-write-to-the-gpio-pin-of-the-cm108-chip-in-linux
ソフトは"RMS PACKET"を使う。VARA HFを運用しているRMS trimodeのソフトウェアと同じPCで稼働できそう。431.16MHz辺りを候補に運用検討中。
RIGはIC-706かTM-V7。TM-V7はフロントにmini DINのデータポートを備えている。
RMS Packet "Site Properties"TNC directを選択、
"Packet channel"でTNC type -NONE
"VARA FM Setting"VARA FM TNCにチェック。ポート番号は8300をVARA HFで使っているので8310を設定した。
Settings->Device
PTT port -> EXT
ptt.dllをアプリケーションと同じフォルダーに
Windows
https://github.com/wb2osz/direwolf/releases
https://github.com/EvenAR/HidPttEmulator
RTS制御に置き換える仮想インターフェース
rust-lang
https://gitlab.scd31.com/stephen/cm108-tty
Linux
https://github.com/nwdigitalradio/direwolf/blob/master/cm108.c