2mでVarACの試験をしているとどうも動作が安定しない。IC-9700とFT-817の絶対周波数のズレが原因の様だ。
VARA HFにはAFC機能を備えているがその許容度は120Hz程だろうか。メーター表示のグリーンゾーンが100Hzでイエローまでいれると120Hzの表示になっている。手元のFT-817は200Hzほど上にずれているようで、正常にデコードしないことが有る。
AFCはconnectの時に設定され、セッションがきれるまで維持される。IC-9700が144.465Mhzの時FT-817は144.464.77MhzでAFCの値がそれぞれ+5Hzと-7Hz。
手元のFT-817にはオプションのTCXOも入っていないので、それほど高い周波数安定度はそもそも要求できない。しかし、絶対周波数のずれはできれば合わせたい。
試しにわざとずれた周波数でconnectを試みると。134.8HzまではAFCのステータスがレッドになるが接続することができた。
拡張メニューには周波数ズレは無い。内部のトリマーはあるらしい。純正の安定度は30ppm程度?
http://f6csx.free.fr/DOC/FT817/FT817%20alignment.pdf
サービスマニュアルによると、水晶発振ユニットにあるTC5001を回して調整するらしい。
YAESU純正のTCXO、製品型番でTCXO-9の互換品が今でも購入できる。 0.5ppmと言う事は144Mhzで7.2Hz。
IC-9700の純正公称周波数安定度が 0.5ppm。最近は、外付けの10Mhz発振器が流行っていて0.01ppm程の安定度との事。
144MhzでVARA HFのAFC表示を見ながら、TC5001のトリマーを回してIC-9700に対して5Hz程度に調整してみました。室温の変化等でずれるでしょうけど。
上記設定をした翌日の状況では100Hz近くずれる、ぎりぎりVARAのAFC範囲ではあるけど。
蓋をあけたついでに、今更ながら7Mhzの送信band拡張も。改造箇所はフロントパネルのブザー上側
9個並んだランドの右から5番目のチップ抵抗を外す、右から4番目は受信拡張。[F]+[V/M]を押しながら[POWER ON]でリセット 。
設定が全部初期化されたので、DIGI modeの設定やらCATの設定やら結構見直し項目多し。
結局TCXOぽちった。Pomya 22.625MHz 0.5PPM 。一個目差し替えて電源入れると周波数表示がされず起動せず。同じものをもう一回注文したが同様の症状。次にROJONブランドのものを注文。
端子はJ1018(3pin)とJ1019(4pin)。3pin側は全てGND。4pin 1がGND、2がREFERENCE周波数、3,4が5V。
Pomyaの端子を調べたら。4pin側が逆。基板の表裏間違っている。一度全部外して半田付けのやり直しをして無事動作。一時間ほど格闘。絶対周波数で52.3Hzズレ(144.240Mhz)。データレートも安定した気がする。
電源投入1時間後でも60から66.0Hzずれ。
二個目のTCXOを購入
今度は中国発送だったの注文から約二週間で到着。見たところ、同じ基盤でやっぱり表裏逆に半田付けされている。